ネットショップがAmazonに勝つためにはどうすれば良いのか。
もし貴方がネットショップのオーナーだとしたらどのようにAmazonという巨人に勝つべきなのだろうか。
Amazonは御存知の通り日本でもぶっちぎり一人勝ちの売上高を誇るECサイトで、ランダムに抽出した商品名の大半で高い順位を誇るモンスターサイトである。(過去記事:総合EC業界を徹底解剖する)
参考:Amazonの順位分布データ
資料:google抽出データより作成
脚注:yahooショッピングより抽出した商品名472キーワード
日本での売上高も年々増加させており、商品の網羅性から全てのネットショップにとって脅威な存在である。
一般流通商品においてAmazonは洗練されたビジネスモデルにより、商品力と圧倒的な購買しやすさを持っているため恐らく勝つのは不可能だろう。せいぜいAmazonから漏れたユーザーを狙うことしか出来ないのではないだろうか。こぼれた客を拾うだけになるので、Amazonの拡大と共に衰退していくのは目に見えている。
一般流通商品のネットショップとAmazon比較
ではネットショップのオーナーはどの様にAmazonに勝っていくべきなのだろうか。
選択肢は沢山あるが、1つの有効的なアプローチとしてサプライチェーン領域拡大、または強化にあるのではないかと考えている。一般流通商品を扱うのではなく、サプライチェーンを拡大し、自社ブランド商品を企画・生産する。
例えば下記の戦略が考えられる。
あるフェーズを超えたネットショップは、プライベートブランドや取引ブランドの独自商品を持ち、そのネットショップにしかない商品を取り扱っていくことを考える。これはABCマートやユニクロ等が行っているSPAモデルのビジネスモデルに移行していくことを意味する。
まずは小ロットでも良いので企画・生産し、サイト上で販売しテストマーケする。テストマーケで売れそうな商品がわかれば、大量生産しボリュームディスカウントする。ただの流通業から脱退し、ビジネスモデル自体を変えていく。
一般流通商品で勝てないのであれば、自社商品を作る必要がある。
もし企画力がなかったり、企画⇒開発に対する最初の投資が出来ないのであれば、販売とサポート領域の強化をしてAmazonと差別化していく。
Amazonは確実に今後も売上高とシェアを伸ばしていく。
自社ネットショップが徐々に衰退していく前に中長期的にamazonに勝っていくための戦略を本気で考えていく必要がある。
今回のポイント
・日本一の総合ECサイトであるAmazonは年々売上高を伸ばしており、一般流通商品で勝つことは困難である。
・Amazonの影響で衰退しないためにも、中長期的なサプライチェーンの強化と領域拡大と考える。
・PBや独自商品の展開、海外生産やボリュームディスカウント、販売力やサポート力の強化に投資し、衰退を逃れる。
