SEOのための効果的なキーワード発想方法
SEOにおいてコンテンツマーケティング、キーワードマーケティングの重要度が高まる中、どのように効果的なキーワードを見つけ出しているだろうか。
もちろんキーワードを発想するために、天啓のアイデアを待つのも一つの方法だが、時間の限られたビジネスにおいて効率的にキーワードを見つけるためには複数の定石がある。ここでは私が実際に現場で使用しているキーワード発想方法をご紹介しよう。
具体的なキーワードの発想方法
私が現場で使用している発想法の中で利用する頻度の高いものが、3Cやユーザー行動、その他マーケティングフレームワーク等の活用である。
順を追って説明してみよう。
3Cから考える
3Cとは自社・競合・市場を分析することにより、キーワードを洗い出すことである。
自社の場合は、現在の自社サイトのコンテンツをより深堀したり、別領域に水平展開したり、抽象化できるキーワードがあるかどうかサイトマップなどを見ながら考えてみる。
競合の場合は、現在の取り組み(コンテンツの位置や公開のサイクル)、配置している具体的なキーワード、所有している具体的なコンテンツを網羅的に洗い出して、自社にないコンテンツやキーワード群があるかどうかを検証する。
市場の場合はキーワードプランナーやウォッチャーなどから、ユーザーの実際に検索しているキーワードを抽出し、こちらも自社に対応していないものがあれば配置する。
また抽出したキーワードを下記チャートのように帰納的にグルーピングすることにより、実際のユーザーニーズや、そのニーズの大小(検索ボリューム)なども明確に把握できるようになる。
※下記チャートはCSR関連情報におけるユーザーニーズを試しにセグメンテーションしてみたものだ。
ユーザーの行動から考える。
次のユーザー行動を時間の流れと照らし合わせて、その時々の検索キーワードを発想する方法を紹介する。
まずは分かりやすい切り口としてユーザーを認知層、潜在層、顕在層に分けてそれぞれのレイヤーで検索するキーワードを発想してみる。
認知層をとらえたければコンテンツマーケティングのような拡散可能性があるコンテンツの継続的な配信や、直接サービスに関係ないキーワード群での施策が必要だろうし、潜在層をとらえたければ、自社サービスを様々な視点で解説したりとらえ直したりして競合より情報量が豊富なサイトにする必要がある。
またユーザー行動は他にも様々な切り口で考えることができる。
例えばマーケティングで著名なフレームワークであるAISASや、自社のユーザーの行動を想定してフェーズを分けてしまうアプローチも効果的である。
上記のように様々な視点でユーザー行動の流れを考えて、フェーズ毎にキーワードを発想すれば漏れがなくなる。
その他のマーケティングフレームワークから考える
その他世間一般で言われるようなマーケティングフレームワークを利用することができる。
例えばPESTというフレームワークを利用すれば自社の業界の周りで発生しているマクロ的な環境の変化を考えることができる。
マクロ環境に大きな変化があれば、それだけユーザーのニーズやそれに伴う検索行動が変わる場合が多い。
上記PESTの他にも様々なマーケティングのフレームワークはSEOに活用することが出来る。
もちろんこれら上述した方法以外の考え方もあるし、雑誌や書籍からキーワードを洗い出してみるなど、情報収集媒体を変えてします方法もある。
重要なのは様々な視点から考えることで、漏れが少なくキーワードを発想することが出来るということだ。
発想したキーワードの評価方法
ではキーワードを発想した後はどのように有効度を評価すればいいだろうか。
1)キーワードの有効度を評価する。
まずは発想したキーワードの有効度を評価する必要がある。
評価するための視点は1)検索ボリュームがあるかどうか、2)競合に勝つことは出来るか の2軸で考える。
仮に検索ボリュームがあり、勝つことが出来る可能性がある場合は、次の検証をすることになる。
2)構築可能かどうかを検証する。
次の検証では1)で評価したキーワードが、サイト内に技術的に実装可能かどうか、または実装した場合の工数はどの程度かかるのかを評価し、対応の優先順位を考える。
まとめ
漠然とサイトに追加するキーワードの案を考えても、発想の段階で漏れがあり、本当に重要なものに対応できないケースや、キーワード群の有効度を定量的に検証せずに施策し、実は検索ボリュームが小さかったり、そもそも勝つことの難しいキーワードの優先度を高くしてしまったりする場合は多い。
キーワードは網羅的に考えて、そして客観的に検証していく必要がある。
弊社ではSEOのインハウス化支援のサポート・コンサルティングを行っております。
ご質問やご要望などございましたら、お気軽にご相談ください。